皆さま、こんにちは。中野区鷺宮のおきつ医院、院長の中上です。
健康診断で「尿たんぱく陽性」や「クレアチニン高め」と言われたことはありますか?
「体調は悪くないし、まあいいか」と、そのままにしていた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、実はそれ、腎臓からのサインかもしれないのです。
今回は、身近なようで意外と知られていない「慢性腎臓病(CKD)」についてお話しします。
「自分には関係ない」と思っていませんか?
慢性腎臓病(CKD)は、実はとても多い病気です。
CKDと推計される
しやすい
5人に1人というのは、かなりの数ですよね。それでも「腎臓病なんて、自分には関係ない」と感じる方が多いのは、初期の段階ではほとんど症状がないからです。
症状が出てから病院に来ると、すでに病気がかなり進んでいた……ということも少なくありません。だからこそ、早めに気づくことがとても大切なのです。
そもそも腎臓って、何をしているの?
CKD(慢性腎臓病)とは?
CKD(chronic kidney disease:慢性腎臓病)とは、腎臓の機能が慢性的に低下している状態の総称です。主な原因は糖尿病・高血圧・慢性腎炎などですが、加齢も大きなリスク因子の一つです。
🩺 CKDの診断基準
以下のいずれか、または両方が3ヵ月以上続いている場合に、CKDと診断されます。
① 尿検査で「たんぱく尿」が出ている
② 血液検査のeGFRが60未満に低下している
※ eGFR(イー・ジー・エフ・アール)とは?
腎臓が1分間にどれくらい血液をきれいにできるかを示す数値です。100に近いほど元気な腎臓の状態です。健康診断の結果票で確認できます。
病気の進み方(ステージ)を知っておきましょう
CKDはゆっくりと進行します。Stage 1〜2のうちは症状がほとんどなく、Stage 3以降になってようやく体に変化が出てきます。
⚠️ 腎臓だけの問題ではありません
CKDが進むと、心臓や血管にも大きな負担がかかります。心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなることも分かっています。たんぱく尿があってeGFRが低い場合、透析が必要になるリスクは正常の100倍以上になることもあります。
早期発見・早期治療が、腎臓だけでなく心臓や脳も守ることにつながります。
どうやって調べるの?
健康診断や、当院での血液・尿検査で確認できます。自覚症状がなくても、定期的に確認することが大切です。
💡 こんな方はぜひ一度、腎機能を確認してみてください
・健康診断で「尿たんぱく陽性」「クレアチニン高め」と言われた
・糖尿病・高血圧で治療中
・ご家族に腎臓の病気がある
・40歳以上で健康診断を数年受けていない
腎臓を守るためにできること
早期から治療を開始することで、透析や腎移植が必要にならない状態を長く保てる可能性があります。生活習慣の改善も腎臓を守る大切な基本です。
日常生活でできること
食事について
塩分を控えることは、腎臓だけでなく血圧にも良い影響があります。ラーメン・カレーライス・定食など、外食1食あたりに塩分が3〜4g含まれることも多いため、意識してみてください。
⚠️ たんぱく質の制限は自己判断でしないでください
CKDが進んだ場合、たんぱく質の摂取制限が必要になることがありますが、必要量は病状によって大きく異なります。自己判断で極端に減らすのは逆効果になることもありますので、必ず医師にご相談ください。
🏥 鷺宮でCKD・腎機能のご相談はおきつ医院へ
「健康診断の結果が気になる」「尿たんぱくが出ていると言われた」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
症状がなくても定期的な検査をお勧めしています。CKDは早期発見・早期治療で進行を大きく遅らせることができます。
📍 東京都中野区鷺宮3-20-4 鷺宮医療ビル2階・3階
📞 03-3339-2865
🚃 西武新宿線「鷺ノ宮駅」北出口より徒歩1分以内
🖊 院長のひとりごと
今回のテーマであるCKDは、「サイレントキラー」とも呼ばれます。症状が出にくいため、気づいたときには透析が必要な段階まで進んでいた、という方に実際に外来でお会いすることがあります。
腎臓は一度傷ついてしまうと、完全に元に戻すことが難しい臓器です。だからこそ、健康診断の結果に「たんぱく尿」や「クレアチニン高め」という項目があったとき、「まあいいか」と流さずに、ぜひ一度ご相談いただきたいのです。
鷺宮の地域の皆さまが、いつまでもご自身の腎臓を大切に守っていけるよう、当院もしっかりサポートしてまいります。
おきつ医院 院長 中上
※ このブログは一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。健康上のご心配がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。
参考:東京都保健医療局「ほっとけないぞ!CKD」/東京慈恵会医科大学監修「あなたの腎機能は今どのくらい?」/日本腎臓学会編 CKD診療ガイド2024






