健康診断の結果で「尿酸値が高め」と指摘され、気になっている方はいませんか?
尿酸値が高くても自覚症状がないため、つい放置してしまいがちです。しかし、高尿酸血症を放置すると、ある日突然激しい痛みを伴う「痛風発作」を起こしたり、腎臓や心臓に深刻なダメージを与える可能性があります。
この記事では、尿酸値が高いとはどういう状態か、なぜ危険なのか、どう対処すべきかをわかりやすく解説します。
尿酸値が高いとは?高尿酸血症の基準
血液検査で尿酸値が7.0mg/dL以上の場合、「高尿酸血症」と診断されます。
この基準は年齢や性別に関係なく共通です。
尿酸とは?
尿酸は、体内で「プリン体」という物質が分解されてできる老廃物です。通常は尿として排出されますが、以下の場合に血液中に蓄積します。
- 尿酸が過剰に作られる
- 尿酸の排出がうまくいかない
この状態が続くと、尿酸が結晶化してさまざまな症状を引き起こします。
高尿酸血症を放置するとどうなる?
尿酸値が高い状態を放置すると、以下のリスクがあります。
① 痛風発作
尿酸が結晶化して関節(特に足の親指の付け根)に溜まると、激しい炎症が起こります。
- 「風が当たっただけでも痛い」ほどの激痛
- 患部が赤く腫れ上がる
- 歩行困難になることも
痛風発作は突然起こり、24時間以内にピークを迎えます。
② 尿路結石
尿酸が腎臓や尿管で結晶化すると、尿路結石の原因に。背中から脇腹にかけての激痛や血尿を伴うことがあります。
③ 腎機能障害
高尿酸血症が続くと腎臓に負担がかかり、慢性腎臓病につながる可能性があります。
④ 心血管疾患のリスク上昇
高尿酸血症は、高血圧・糖尿病・脂質異常症などと合併しやすく、動脈硬化を促進します。その結果、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。
ポイント
症状がなくても、尿酸値が高い状態は体に悪影響を与えています。
なぜ尿酸値が高くなるのか?3つの原因
高尿酸血症には主に3つのタイプがあります。
| タイプ | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 排泄低下型 | 約60% | 腎臓からの尿酸排出が減少 |
| 産生過剰型 | 約10% | 体内で尿酸が過剰に作られる |
| 混合型 | 約30% | 両方が原因 |
主な原因・リスク要因
- 食事:プリン体の多い食品(レバー、魚の干物、エビ、イカなど)
- 飲酒:特にビールはプリン体が多い。アルコール自体も尿酸値を上げる
- 果糖の過剰摂取:清涼飲料水、甘いお菓子
- 肥満・内臓脂肪:尿酸の産生増加+排出低下
- 脱水:水分不足で尿酸が濃縮される
- 遺伝的要因:家族に痛風の方がいる場合はリスク上昇
尿酸値を下げるための生活習慣
高尿酸血症の治療は、生活習慣の改善が基本です。
食事のポイント
✅ プリン体の多い食品を控える
✅ アルコール(特にビール)を節制する
✅ 糖分の多い清涼飲料水を控える
✅ バランスの良い食事を心がける
水分摂取
✅ 1日2リットル以上の水分を摂る(水・お茶など糖分のないもの)
✅ こまめな水分補給で尿酸の排出を促す
運動
✅ ウォーキング・水泳などの有酸素運動が効果的
✅ 激しい無酸素運動は逆効果になることも
✅ 肥満の解消が尿酸値改善につながる
注意
運動中の脱水は痛風発作のきっかけになります。こまめな水分補給を忘れずに。
治療が必要なケースとは?
生活習慣の改善だけでは不十分な場合、薬物療法が必要になります。
薬物療法が検討されるケース
- 尿酸値7.0mg/dL以上で痛風発作の経験がある
- 尿酸値8.0mg/dL以上で合併症がある(腎障害、尿路結石、高血圧、糖尿病など)
- 尿酸値9.0mg/dL以上(合併症がなくても治療対象)
治療の目標
尿酸値を6.0mg/dL以下に維持することが目標です。
急激に尿酸値を下げると痛風発作を誘発することがあるため、3〜6ヶ月かけて徐々に下げていきます。
まとめ:症状がなくても早めの受診を
- 尿酸値7.0mg/dL以上は高尿酸血症
- 放置すると痛風・尿路結石・腎障害・心血管疾患のリスク
- 生活習慣の改善が治療の基本
- 症状がなくても早めの受診が大切
健康診断で「尿酸値が高い」と言われたら、症状がなくても一度医療機関で相談することをおすすめします。
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※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。具体的な症状や治療については医師にご相談ください。





