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認知症の予防について ~その4~ 社会参加の大切さ

皆さま、こんにちは。おきつ医院の中上です。 前回は運動と知的活動についてお話ししました。今回は、認知症予防の三本柱の最後「社会的活動に参加すること」についてお伝えします。

社会参加が認知症を遠ざける理由

社会参加や余暇活動は、認知症の発症を遅らせたり、進行を防ぐ効果があることがわかっています。 最近の研究では、社会参加や余暇活動が「アミロイドベータ」という認知症の原因となる脳のゴミを減らす効果があると報告されています。 特に効果が確認されているのは、芸術活動、作文、ボードゲーム、読書、パソコン操作、手工芸、クロスワードパズルなどです。

脳を鍛えるコツは「手」と「口」を使うこと

私自身の経験も踏まえて簡単に申し上げると、脳を鍛えるには日常生活の中でできるだけ「手」と「口」を使って表現することだと思います。

【口を使う】

・おしゃべりをする

・歌を歌う

【手を使う】

・料理をする

・手芸をする

・パソコンを使う

そして大切なのは、一人でするより誰かと一緒に、おしゃべりしながら楽しんでやることです。

人間の脳は「社会性」で発達した

人間の脳、特に大脳皮質は、他の動物に比べてかなり大きく発達しています。これは「社会性」と深く関係していると言われています。 相手が何を考えているか、何をしようとしているか、それに対して自分がどう反応するか。私たちは子どもの頃から社会の中で知らず知らずのうちに学んできましたが、これは最高の脳のトレーニングになっているのです。 つまり、人と関わることそのものが、脳を鍛えることにつながっています。

高齢になると外出機会が減ってしまう現実

残念ながら、高齢になるにつれて外出する機会は減ってしまいます。唯一の外出が通院やデイサービスだけ、という方も少なくありません。 さらに、コロナ禍での隔離生活の影響で、地域社会との交流の機会が減り、ますます外出が難しくなってしまった方も多いのではないでしょうか。

社会参加は「個人の努力」だけでは難しい

日々の診療を通じて実感するのは、高齢者にとっての社会参加や余暇活動は、個人の努力だけではなかなか難しいということです。 社会参加を支えているのは、友人や家族など身近な人との関係、住んでいる地域の社会活動の活発さ、そして通院する病院やデイサービスの存在です。 だからこそ、ご家族や周囲の方のサポートがとても大切になります。

会話の力

人と話すとき、私たちは相手の表情を読み取り、話の内容を理解し、適切な返答を考え、言葉にして伝えます。この一連の流れは、脳の複数の領域を同時に使う高度な作業です。 また、会話には感情のやり取りも伴います。笑ったり、共感したり、時には議論したり。こうした感情の動きも、脳の健康にとって大切な要素です。 電話やビデオ通話でも効果があります。直接会えなくても、声を聞いて話すだけで脳は活性化されます。

地域活動に参加する

町内会の行事、ボランティア活動、趣味のサークルなど、地域には意外とたくさんの活動があります。中野区の広報誌や地域センターの掲示板をチェックしてみましょう。 地域の清掃活動、子どもの見守りボランティア、公民館の講座やサークル、老人クラブの活動など、参加しやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。 「今さら新しいところに行くのは…」と思われるかもしれませんが、同じような気持ちで参加している方も多いものです。勇気を出して一歩踏み出してみましょう。

趣味を通じたつながり

一人で楽しむ趣味も良いですが、同じ趣味を持つ人たちと一緒に活動すると、楽しさが倍増するだけでなく、認知症予防効果も高まります。 グラウンドゴルフやゲートボール、写真サークル、俳句や短歌の会、料理教室、ダンスなどがおすすめです。 趣味の活動は、体を動かす、頭を使う、人と話す、という認知症予防の要素をすべて含んでいることが多いのです。

家族や友人との時間を大切に

特別な活動に参加しなくても、家族や友人と定期的に会って話すことは、立派な社会参加です。 週に1回は誰かと話す時間を作る、家族のグループLINEで近況を共有する、旧友に連絡を取ってみる、近所の人とあいさつを交わす、などから始めてみてください。 「元気?」の一言から始まる会話が、お互いの脳を活性化させます。

一人暮らしの方、ご家族が心配な方へ

「離れて暮らす親が心配」 「一人暮らしで話し相手がいない」 「最近、人と会う機会が減った」 このようなお悩みをお持ちの方は、当院にご相談ください。定期的な通院も、実は大切な社会参加の一つです。 当院では、診察だけでなく、スタッフとの会話や待合室での他の患者さまとの交流など、小さな社会参加の場にもなっています。「話を聞いてもらえるだけでホッとする」というお声もいただいています。

お散歩タイム

~ 散歩で見つけた素敵な場所をご紹介します! ~

Coffee Roastery KOTONA COFFEE

クリニックから徒歩1分の、みよし公園の向いに静かに佇む小さなカフェ併設のスペシャリティコーヒー豆専門店です! お店の人がゆっくりと時間を掛けて淹れてくれるオリジナルブレンドの美味しいコーヒーと手作りケーキはコーヒーとスイーツ好きにはたまりません!

中野区鷺宮 3-18-7

カフェで過ごす時間も、店員さんとの会話や、隣の席の方との何気ないやり取りなど、社会参加の一つです。当院にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

ご家族の「あれ?」を見逃さないで

「最近、親の様子がちょっと違う気がする」 「同じ話を何度もするようになった」 「約束を忘れることが増えた」 ご家族だからこそ気づく小さな変化があります。「気のせいかも」「年のせいかも」と思っても、一度専門家に相談してみることをおすすめします。 当院では脳神経外科専門医が認知症の診療を行います。ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も承っております。まずはお電話でお気軽にご相談ください。

訪問診療も行っています

「親を病院に連れて行くのが大変」 「一人で通院できなくなってきた」 このような場合は、訪問診療をご検討ください。医師がご自宅に伺って診療を行います。認知症の方の在宅ケアもサポートいたします。

おきつ医院が選ばれる理由

【脳神経外科専門医が在籍】

認知症の診療は、脳の専門家である脳神経外科専門医が担当します。物忘れの原因を正確に診断し、適切な治療方針をご提案します。

【4つの診療科で総合的にサポート】

内科・脳神経外科・循環器内科・消化器内科の4つの診療科で、認知症予防に関わる生活習慣病の管理から内視鏡検査まで、幅広く対応いたします。

【訪問診療にも対応】

通院が困難な方のために、医師がご自宅に伺う訪問診療も行っております。

《院長のひとりごと》

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。久しぶりにご家族や親戚の方々と集まり、おせちを囲みながらたくさんおしゃべりをされた方も多いのではないでしょうか。

今回のブログで「社会参加」の大切さをお伝えしましたが、まさにお正月の家族の集まりは最高の脳トレです。昔話に花を咲かせたり、孫の成長を喜んだり、そんな何気ない会話が脳を活性化させています。

年末年始が終わると、また日常に戻り、人と会う機会が減ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

新年を機に、地域の活動に参加してみる、旧友に連絡を取ってみる、など新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

当院への通院も、一つの社会参加です。「最近誰とも話していないな」と感じたら、健康チェックがてら、ぜひお越しください。スタッフ一同、皆さまとお話しできることを楽しみにしております。

本年も皆さまの健康をサポートできるよう精進してまいります。寒い日が続きますので、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。

ご予約・お問い合わせ

おきつ医院

〒165-0032 東京都中野区鷺宮3-20-4

TEL 03-3339-2865

FAX 03-3339-2833

西武新宿線「鷺ノ宮駅」から徒歩5分

【ご家族からのご相談も歓迎】

「親のことで相談したい」「どんな検査ができるか知りたい」など、お気軽にお電話ください。

■次回予告

最終回となる次回は「早期発見の大切さと家族へのメッセージ」についてお話しします。お楽しみに!

※このブログは一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。健康上のご心配がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。

外来診療時間
内科脳神経外科
9:00~12:30
15:00~19:00
消化器科
第1、2、4土曜日[午前]
循環器科
第1、3月曜日[午前]
外来受付時間[午前]9:00~12:00 [午後]15:00~18:45