皆さま、こんにちは。おきつ医院の中上です。
高齢化に伴い、認知症の人口も増加傾向にあり、特に日本は他国に比べてそのスピードが速く、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。
つまり、自分の家族や知り合いあるいは自分自身が認知症を患う可能性が日に日に高くなり、もはや決して他人事ではない時代がすぐそこまできていることになります。
ところで認知症の中には正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫のように適切な治療によって治癒可能なものもあります。しかしここでは認知症の半数以上を占めるアルツハイマー型認知症(若年性を除く)と、その次に多い脳血管性認知症(脳卒中による認知症)の予防について、5回シリーズで綴っていこうと思います。
アルツハイマー型認知症のリスクファクター
では、アルツハイマー型認知症のリスクファクターは何でしょうか?
まず挙げられるのは加齢ですが、残念ながらこれは誰も避けることができません。
次に、生活習慣病が関係しています。具体的には糖尿病、高血圧、喫煙などです。これらは脳血管性認知症のリスクファクターでもあります。
さらに、難聴や社会的孤立、遺伝的要因なども認知症と関係しているといわれています。
認知症予防は生活習慣を見直すことから!
では、具体的に何をすればよいのでしょうか?以下に4つのポイントをご紹介します。
1. 質の良い睡眠をとる
まず大切なのは、睡眠です。
睡眠中、脳は日中に溜まった老廃物を排出する作業を行っています。そのため、睡眠不足が続くと、この「脳のお掃除」が十分にできなくなり、結果として認知症のリスクが高まります。
では、どうすれば質の良い睡眠がとれるのでしょうか?おすすめの習慣として、例えば毎日同じ時間に起床・就寝する、寝る1時間前からスマートフォンやパソコンの画面を見ない、寝室は暗く静かに保つ、7〜8時間の睡眠時間を目標にする、などがあります。
睡眠の質が気になる方、いびきや睡眠時無呼吸が心配な方は、当院でもご相談いただけます。
2. バランスの良い食事を心がける
次に重要なのは、食事です。脳の健康には、食事の内容が大きく影響します。特に注目されているのが「地中海式食事」や「MIND食」と呼ばれる食事パターンです。
脳に良いとされる食べ物には、例えば青魚(サバ、イワシ、サンマなど)、緑黄色野菜、ナッツ類、オリーブオイル、ベリー類などがあります。
なぜこれらが良いのでしょうか?というのも、青魚にはDHAやEPAが豊富に含まれており、また緑黄色野菜には抗酸化作用のあるビタミンが豊富だからです。
一方で、塩分や糖分、飽和脂肪酸の摂りすぎは避けたいところです。とはいえ、毎食完璧にする必要はありません。まずは1週間単位でバランスを意識してみましょう。
3. 適度な運動を続ける
3つ目は、運動です。
運動は脳への血流を増やし、新しい神経細胞の生成を促進します。ただし激しい運動である必要はありません。むしろ日常的に体を動かす習慣が重要です。
取り入れやすい運動として、例えば、ウォーキング(1日30分程度、週3回以上)、ラジオ体操、水泳や水中ウォーキング、自転車などがあります。
ここで大切なのは「続けること」です。実は鷺宮の街を散歩するだけでも立派な運動になりますよ。
4. 生活習慣病を管理する
~おきつ医院にお任せください~
最後に、生活習慣病の管理についてお話しします。
高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、認知症のリスクを高めることがわかっています。とりわけ中年期(40〜60代)の管理が重要です。
定期的にチェックしたい項目は、血圧、血糖値(HbA1c)、コレステロール値、体重です。
おきつ医院では、生活習慣病の予防・管理をサポートしています。具体的には、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の診療を行っております。
定期的な血液検査や健康診断で、ご自身の体の状態を把握すること。これこそが認知症予防の第一歩です。
「最近健康診断を受けていない」「血圧が気になる」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
今日からできる小さな一歩
認知症予防は、特別なことをする必要はありません。まずは今日からできることを一つ選んで、始めてみませんか?
今週のおすすめアクションとして、たとえば今夜は30分早く布団に入ってみる、あるいは明日の食事に青魚を一品加えてみる、または近所を15分だけ散歩してみる、などはいかがでしょうか。
小さな積み重ねが、10年後、20年後の脳の健康を守ります。
ちなみに散歩は認知症予防にも効果的です。当院にお越しの際は、ぜひ鷺宮の街を散策してみてくださいね。
認知症予防の三本柱
さて、これから認知症の予防について、①食事に気をつけること、②運動をすること、③社会的活動に参加すること、の三本の柱でお話ししようと思います。次回以降、それぞれについて詳しく解説していきます。
《院長の独り言》
ところで私は認知症の予防は現代の生活スタイルや家族関係、さらには地域コミュニティの変化などのさまざまな問題に対する警笛でもあるとかんがえています。
また、認知症を脳の老化としてみれば、人間の体のそれぞれの器官は全てつながり影響をうけているわけですから体全体の老化のことも考えることにもなります。そう考えると、今流行りのアンチエイジングを考える上でもとても興味深いトピックだと思っています。
おきつ医院のご案内
診療科目は内科・脳神経外科・循環器内科・消化器内科です。
当院では脳神経外科専門医が認知症の診療を行います。物忘れが気になる方、あるいはご家族の認知症が心配な方も、お気軽にご相談ください。
また、生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)の診療、健康診断・各種検査、胃カメラ(胃内視鏡検査)、訪問診療を行っております。
なお、通院が困難な方のために、医師がご自宅に伺って診療を行う訪問診療も行っております。認知症の方やそのご家族のサポートもいたしますので、お気軽にご相談ください。
おきつ医院
〒165-0032 東京都中野区鷺宮3-20-4
TEL 03-3339-2865
FAX 03-3339-2833
お気軽にお問い合わせくださいね
🔳次回予告
次回は「食事と栄養 ~脳を守る食べ方~」についてお話しします。お楽しみに!
※このブログは一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。健康上のご心配がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。





