〜ニューモバックスとキャップバックスの違いも解説〜
こんにちは。おきつ医院です。
今回は、中野区保健所からのお知らせに基づき、**令和6年度より対象条件が改定された「高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種」**についてご案内いたします。また、2025年に新しく登場した肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」と従来の「ニューモバックス」の違いについても詳しく解説します。
大人の肺炎、予防していますか?
肺炎は高齢者にとって非常に危険な病気です。日本人の死因の第5位が肺炎で、死亡者の95%以上が65歳以上の高齢者です。
なぜ65歳を過ぎたら肺炎予防なの?
肺炎で亡くなった方のうち65歳以上が占める割合:97.8%
(厚生労働省 人口動態調査(確定数)2023年より作成)
肺炎は加齢によって罹患しやすくなり、重症化のリスクも高まるため、65歳を過ぎたら肺炎予防が必要です。
基礎疾患があると肺炎になりやすい?
健康な方と比べて、基礎疾患をお持ちの方は肺炎にかかるリスクが高くなります。
| 基礎疾患 | 肺炎リスク(健康な方との比較) |
|---|---|
| 慢性肺疾患 | 5.2倍 |
| 慢性心疾患・慢性腎疾患 | 2.6倍 |
| 慢性肝疾患 | 2.1倍 |
| 糖尿病 | 1.9倍 |
| がん | 1.7倍 |
(Imai K, et al. BMJ Open. 2018; 8(3): e018553.より)
💡 肺炎予防には毎日の感染対策(手洗い・うがいなど)に加えて、ワクチン接種が有効です。
肺炎球菌ワクチンの種類:ニューモバックスとキャップバックス
現在、成人向けの肺炎球菌ワクチンには主に**「ニューモバックス」と、2025年に新たに承認された「キャップバックス」**があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
比較表
| 項目 | ニューモバックス | キャップバックス |
|---|---|---|
| ワクチンの種類 | 多糖体ワクチン(PPSV23) | 結合型ワクチン(PCV21) |
| カバーする血清型 | 23種類 | 21種類(成人に特化) |
| 侵襲性感染症カバー率 | 約56% | 約80% ✨ |
| 免疫の持続 | 約5年で減弱 | 長期間持続(免疫記憶あり) ✨ |
| 再接種 | 5年ごとに必要 | 原則不要(1回で完結) ✨ |
| 定期接種(公費) | 対象(65歳時) ✨ | 現時点では自費 |
| 費用目安 | 定期接種:1,500円(中野区) | 自費:14,000円(おきつ医院) |
キャップバックスの大きな特徴
- 🔬 成人に特化して開発:従来のワクチンが小児用を成人に応用したのに対し、成人の感染症データを分析して設計されました
- 📊 高いカバー率:日本成人の侵襲性肺炎球菌感染症の約80%をカバー(ニューモバックスは約56%)
- 🛡️ 免疫記憶が長持ち:結合型ワクチンのため、免疫記憶細胞が長期間肺炎球菌を記憶し続けます
- 🔄 再接種不要:5年ごとの再接種という負担から解放されます
おすすめの接種パターン
【これから初めて接種する方】
65歳になったらニューモバックス(定期接種・公費対象)を接種し、その1年後以降にキャップバックスを追加接種するのがおすすめです。
【すでにニューモバックスを接種済みの方】
ニューモバックス接種後1年以上経過していれば、キャップバックスの追加接種が可能です。キャップバックスを接種すれば、その後のニューモバックスの5年ごとの再接種は不要になります。
⚠️ 注意:キャップバックスは現時点では自費接種となります。詳しくは医師にご相談ください。
定期予防接種(ニューモバックス)の対象となる方
① 65歳の方
接種日時点で65歳の方が対象です。
⚠️ ご注意:お手元に予診票がある場合でも、64歳時点での接種は助成の対象となりませんのでご注意ください。
② 60〜64歳で特定の条件に該当する方
以下のいずれかに該当する方:
- 心臓、腎臓、呼吸器の機能障害を有する方
- 免疫機能障害を有する方
- 身体障害者手帳1級相当の方
⚠️ 重要な注意事項
上記①・②の条件を満たしている場合でも、公費・自費問わず過去に一度でも「肺炎球菌ワクチン(23価)」を接種したことがある方は定期接種の対象となりません。
接種費用(定期接種・ニューモバックス)
自己負担額:1,500円
※生活保護受給者の方は自己負担なしで接種できます。
区が発行した予診票が必要です。予診票は65歳の誕生日前月に送付されます。
⚠️ ご注意:64歳または66歳時点での接種は助成の対象外となりますのでご注意ください。
おきつ医院でワクチン接種を受けられます
当院では、高齢者肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス・キャップバックス)の予防接種を実施しております。どちらのワクチンが適しているか、お気軽に医師にご相談ください。
**「地域に根ざした医療で、いつもの笑顔をあなたのそばに」**をモットーに、長きにわたり地域の皆さまの健康を見守ってまいりました。内科、脳神経外科、消化器科、循環器科の医師が連携し、身体のどんな小さな不調にも耳を傾けます。
診療時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 9:00〜12:30 | ● | ● | − | ● | ● | ● |
| 午後 15:00〜19:00 | ● | ● | − | ● | ● | − |
休診日:水曜・土曜午後・日曜・祝日
アクセス・お問い合わせ
📍 〒165-0032 東京都中野区鷺宮3丁目20番4号 鷺宮医療ビル2階・3階
🚃 西武新宿線「鷺ノ宮駅」北出口より徒歩1分以内
📞 電話:03-3339-2865
中野区保健所 お問い合わせ先
中野区保健所 予防接種担当
📞 電話:03-3382-6500
📠 FAX:03-3382-7765
まとめ
肺炎は高齢者にとって命に関わる病気です。肺炎による死亡者の97.8%が65歳以上という統計からも、その危険性がわかります。
従来のニューモバックスに加え、新しいキャップバックスも選択肢として加わりました。対象の方は、ぜひこの機会にワクチン接種をご検討ください。





