「最近、胃が重い」「食後にムカムカする」——そんな症状を感じながらも、市販の胃薬でなんとかやり過ごしている方は多いのではないでしょうか。
胃の不調はとても身近な症状です。だからこそ「そのうち治るだろう」と放置してしまいがちですが、症状が長く続く場合は注意が必要です。
今回は、胃痛や胃もたれが続くときに考えられる原因と、受診すべきタイミングの目安について解説します。

胃痛・胃もたれの主な原因
胃の不調というと「食べすぎ・飲みすぎ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも原因のひとつですが、実はそれ以外にも様々な要因が関係しています。
食生活の乱れ 脂っこい食事や刺激の強い食べ物、早食いや不規則な食事時間は、胃に大きな負担をかけます。
ストレス 仕事や人間関係などのストレスは、自律神経のバランスを乱し、胃酸の分泌を過剰にすることがあります。「ストレスで胃が痛くなる」というのは、医学的にも根拠のある話です。
ピロリ菌感染 ピロリ菌は胃の粘膜に住みつく細菌で、慢性的な胃の炎症を引き起こします。感染していても自覚症状がないことが多く、知らないうちに胃を傷めている可能性があります。
加齢による機能低下 年齢とともに胃の消化機能は低下します。若い頃と同じ食事量や食べ方をしていると、胃もたれを起こしやすくなります。
こんな病気が隠れているかも
「ただの胃もたれ」と思っていても、実は治療が必要な病気が原因となっているケースがあります。
慢性胃炎 胃の粘膜に炎症が続いている状態です。ピロリ菌感染が主な原因とされており、放置すると萎縮性胃炎へと進行することがあります。
逆流性食道炎 胃酸が食道に逆流することで、胸やけや呑酸(酸っぱいものがこみ上げる感じ)を引き起こします。食後に横になると症状が悪化しやすいのが特徴です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 胃や十二指腸の粘膜が深く傷ついた状態です。空腹時や夜間に痛みが強くなることが多く、ピロリ菌感染や鎮痛剤の長期使用が原因となることがあります。
機能性ディスペプシア 内視鏡検査などで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃痛や胃もたれ、膨満感などの症状が続く状態です。ストレスや生活習慣が関係していると考えられています。
胃がん(早期) 早期の胃がんは自覚症状がほとんどないことが多く、胃の不調程度の軽い症状しか現れないこともあります。定期的な検査による早期発見が大切です。
このように、「たかが胃もたれ」と思っていても、背景には様々な病気が隠れている可能性があります。
こんな症状があれば早めに受診を
以下のような症状に心当たりがある方は、一度医療機関への相談をおすすめします。
- 胃の不調が2週間以上続いている
- 市販の胃薬を飲んでも症状が改善しない
- 食欲が落ちている、または体重が減ってきた
- 黒っぽい便が出ることがある
- 吐き気や嘔吐を繰り返している
- みぞおちの痛みが背中にまで広がる
特に、黒い便は胃や十二指腸からの出血を示している可能性があり、早急な受診が必要です。また、急激な体重減少を伴う場合も、放置せずに検査を受けることをおすすめします。
胃の不調は何科を受診すればいい?
「胃が痛いけれど、何科に行けばいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
胃の不調でお悩みの場合は、まず内科または消化器内科を受診してください。
診察では、症状の経過や生活習慣についてお聞きしながら、必要に応じて血液検査やピロリ菌検査、腹部エコー、内視鏡検査などを行います。
「大げさかな」と思う必要はありません。早めに原因を特定することで、適切な治療につながり、症状の悪化を防ぐことができます。気になる症状があれば、まずは相談してみましょう。
日常生活でできる胃のケア
医療機関での診察とあわせて、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。
よく噛んでゆっくり食べる 早食いは胃に負担をかけます。一口30回を目安に、ゆっくり食事を楽しみましょう。
脂っこいもの・刺激物を控えめに 揚げ物や香辛料の多い料理は、胃酸の分泌を促進します。不調を感じているときは控えめにしましょう。
食後すぐに横にならない 食後すぐに横になると、胃酸が逆流しやすくなります。食後2〜3時間は体を起こしておくのが理想です。
ストレスをためすぎない 十分な睡眠と休息を取り、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
喫煙・過度な飲酒を避ける タバコやアルコールは胃の粘膜を傷つける原因になります。
おきつ医院の消化器科について
当院では、内科と消化器科の専門医師が連携し、胃の不調を総合的に診療しています。
消化器科の医師は第1・2・4土曜日の午前に診療しており、平日の受診が難しい方にもご利用いただけます。「症状が気になるけれど、平日は忙しくて…」という方も、ぜひご相談ください。
必要に応じて、提携している総合病院での精密検査をご紹介することも可能です。今後はWeb予約を導入予定ですので、待ち時間を気にせずスムーズに受診いただけます。

まとめ
胃痛や胃もたれは身近な症状だからこそ、つい「様子を見よう」と後回しにしてしまいがちです。しかし、症状が長引く場合は、何らかの原因が隠れているサインかもしれません。
「おかしいな」と感じたら、早めに相談することが大切です。原因がわかれば、適切な治療で症状を改善できるケースがほとんどです。
胃の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。





